神流町古民家の宿「川の音」

群馬県の南西部に位置し、関東一の水質を誇る清流「神流川」と自然豊かな西上州の山々に囲まれた「水」と「緑」に恵まれたまちです。(神流町HPより)

この事業は空き家となった養蚕農家の旅館へのリノベーション事業です。養蚕農家の民家を町の有効な資産として活用する神流町の地方再生事業の第一弾として行われました。UG開発マネジメントは設計監理にあたり、一級建築士事務所kappa(代表:野上恵子)と取り組みました。

 


もとの建物はこの地方の典型的な養蚕農家で、2階は養蚕のための空間を最大限取るためのセガイ造 り、対して1階の階高は最小限となっています。集落の風景を再生するため、大屋根をいぶし瓦で葺き越屋根を復活させました。
外壁は土壁を落とし、建物の顔とも言えるヤギリ以外の部分は新たに町産のヒノキ材で覆っています。内部は土間から板の間、座敷、縁側へと、もとの農家の空間構成を少しずつ調整して現代の用途に寄り添わせました。伝統的な大工さんの技術を用い、補強材も既存材も 顔料入りの柿渋で黒く塗られ、新しいものと旧来のものが混ざりあう、おとなしいけれども強さを秘 めた空間を目指しました。吹き抜けの上に、ススで真っ黒になったふぞろいな小屋組をまるごと残し、 それを間近に見上げる2階の客室は、白い和紙と白木の空間として対比を持たせています。 新築の浴室棟は、片流れの屋根を持った大きな下屋として、川向こうから見える母屋の立面を引き締 めています。内部は現代の素材を用いつつ、和風の心地よさを持つ空間としています。(kappa/野上恵子)

用途:旅館(簡易宿所)、公衆浴場 / 工事種別:修繕、増築、用途変更
構造規模:木造2階建て 瓦葺き・一部金属板葺き / 築年:母屋明治37年
敷地面積:1631.38㎡ / 建築面積:314.98㎡(増築84.67㎡)/ 延床面積:424.87㎡(増築83.95㎡)
設計・監理: UG開発マネジメント株式会社 +一級建築士事務所kappa / 構造設計:株式会社MID研究所
設備設計:有限会社ZO設計室 / 照明計画監修:コモレビデザイン / 外構基本設計:ふるうち設計室
施工:黒澤建設株式会社 株式会社金澤工務店 クシダ工業株式会社 東栄電工株式会社

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